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測量作業をするのに、道路上にある植木鉢を少し移動したら、後ろからいきなり怒鳴られた。
「何やってんの!」「人のもの勝手にさわって!」

「あっ、すみません。」
「でも、ここ道路なんだけど。植木は敷地の中に入れろよ・・・・」
「って言うか、そんな言い方ないだろう・・・」と思っても言えずに、ムカムカ・・・。

その怒鳴ってきた人は、後で境界立会をして印鑑をもらわないといけない。
だから絶対にケンカはできないのだ。

日常、仕事をしていると、ついつい腹を立ててしまうことがあります。


そんなときに役立つ、素晴らしい本に出会いました。
「頭に来てもアホとは戦うな!」



この本に書かれているのは、自分の目的を達成することに集中する。
そして、アホにはやられたフリをする。アホと上手に付き合う。アホを味方につける。
腹を立てても、アホに振り回されるのではなく、「自分の人生を生きるということ」
この本から学んだアホの取り扱いを三つお伝えします。

一つ目は、アホにはやられたフリをする。
腹を立てても、アホと戦うとろくなことはない。
その時は、アホをやっつけても必ずどこかで仕返しをしてくる。
アホはねちっこいのである。やられたフリをしてアホに花を持たせる。

二つ目は、アホと上手に付き合う。
アホは、自尊心が低く、褒められたり持ち上げられると弱い。
おだてられると気分を良くする。
避けるのではくて、積極的に付き合うことで相手は親近感を持つ。
そして、頼ってみる。「困ってます」と苦手な相手に言うのは重要な技術である。

三つ目は、アホを味方につける。
人を動かすための3原則とは
・避難しない。
・認める。
・相手が欲しがるものを提供する。
避難しない。認めるは、人を動かすための大原則である。
いちばん大事なことは、「相手の欲しがるものを提供する」
大事なことは相手の懐に飛び込み、相手のことを理解して、協力してくれるように導くこと。
どんなときでも、相手の気持ちを考えることから始める。


そして、最終的には、アホに協力してもらって仕事を円滑にすすめる。


アホとは戦うのでない。上手く付き合うことで自分の人生を豊かにする。
「頭に来てもアホとは戦うな!」

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2019.07.28 Sun l 最近読んだ本 l コメント (0) トラックバック (0) l top
測量する土地の隣接を調べてみると、めちゃめちゃ遠くに住んでいる(>_<)
そんなことはよくあります。
アパートや駐車場であれば、管理している不動産会社を調べて連絡を取ってもらうことができる。
104で電話番号を調べる方法もあるが、最近は登録している人が少なくてあまり期待できない。
あとは、近隣に聞き込みをする。意外と近くに親族が住んでいることもあります。

とは言え、すべて試したがダメとなると、手紙にかけるということになる。


全身全霊をかけて、手紙と資料を作り上げるということになります。


仮に手紙に、反応がないということになると、めちゃめちゃ遠い隣地の所有者さんに直接訪問する。
留守であれば、いつ帰ってくるかわからない隣地所有者さんの張り込みをします。
私も、何度か「アンパンと牛乳」を食べて張り込みをしたことがあります。(笑)


この時間と経費のロスを考えると、たとえ数時間かけても、全身全霊をかけた手紙と完ぺきな資料を作り上げることが重要です。


手紙は、短く簡潔に分かりやすくして、前回の承諾誘導のテクニックもしっかりと入れる。
長文の手紙は、相手も読む気をなくすので、一字一句こだわります。

内容は、現地で確認をしていただくか、資料でご確認いただけるようであれば、立会証明書に署名捺印をして送付してほしい。という内容です。


資料は、案内図(住宅地図など)、測量図、境界や現地の写真、現地を見なくても状況が分かるくらい丁寧にします。
境界説明をしている動画を送ったこともありますが、相手が再生できる環境なのかわからないので、最近は動画は使用していません。


それでは、実際に文例を披露いたします。


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○○ 様

境界線の確認についてのお願い

拝啓

突然、資料を送付させていただき、失礼いたします。
当事務所では、土地の売却のため○○様の所有する土地の隣接地の測量をしております。

土地の売却のため土地に隣接する皆様との境界線についての確認が必要です。

本来は現地で、ご説明をさせていただくところですが、遠方のため資料を送付させていただきます。
川口まで来られるご予定があれば、現地にて説明をさせていただきます。

もし、資料の検討でご確認いただければ、立会証明書を同封いたしますので、
こちらに○○様のご署名とご捺印をいただき返送していたければ、境界確認は完了いたします。

甚だ勝手なお願いではありますがご検討のほど、よろしくお願い申し上げます。


敬具
土地売買のための境界確認測量
1. 測量場所
埼玉県川口市○○〇丁目〇番〇(地番)
埼玉県川口市○○〇丁目〇番〇号(住居表示)

2. 境界確認箇所
別紙の案内図

3. 当該土地所有者(測量依頼者)
川口市○○〇丁目〇番〇号  ○○〇〇

4. 測量業者
埼玉県川口市大字里1250番地
杉山土地家屋調査士事務所
担当 杉山賢司
TEL ○○ー○○ー○○

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特に、遠方の人の境界確認は、神経使いますね。
これから、より一層、磨きをかけます。

2019.07.22 Mon l 境界問題 l コメント (0) トラックバック (0) l top
境界立会のときって、うまくいくかどうか不安ですよね。
そんなときに使う心理学でいう承諾誘導という技術があります。

そんな心理学なんて、小手先のテクニックを使うなんて良心が許さない。なんて、思うかもしれません。
とは言え、境界立会では解決のためにあらゆる手を尽くすことが大事だと思います。解決することが当事者双方の利益になるからです。

相手に丸め込もうとしてると勘繰られるんじゃないか心配。不誠実だと思われるかも知れない。
もちろんテクニックに走りすぎれば、そのように受け取られる可能性はあります。
でも、しっかりと皆さまのために解決したい皆さんの役に立ちたいというマインドを持っていれば、不誠実だという印象を与えることは私はないと思います。


承諾誘導はたくさんの種類があるんですけど、今日はその中で代表的なもの三つだけをご紹介します。


一つ目は、「同調行動」です。
人は集団になると同調行動をするようになります。
他の人が賛成しているのに自分だけが反対するという立場を取りづらくなります。
つまり集団の場合には、1人に賛成を取り付ければ、あとは雪崩式に賛成(境界確認)をしていただけることになります。
集団心理による同調行動を利用して、他の人が「立会証明書」や「境界確認書」に署名捺印をされている書類を見せる。
また「隣接する皆様に境界の確認をいただきます。」「皆さまにご協力いただいております。」といった言葉で、同調行動を促します。

二つ目は、「権威」
人は権威のある人を信用します。
弁護士や司法書士、土地家屋調査士というような専門的な仕事をしている人、市役所などの公的機関、大手企業の言うことを必要以上に信用したりします。
境界確認の際には、○○市の道路管理課の職員も一緒に確認します。
法務局で調査した地積測量の数値によるとという説明をするとより信ぴょう性が高まります。
私たちは、身だしなみや持ち物についても、気を使う必要があります。
薄汚れた作業着で、100円のボールペンでサインをしてもらうようでは、権威者として見てもらえません。
作業着でも良いのですが、身ぎれいにして、サインと印鑑をもらうためのペン、朱肉、印鑑マットなどは100均ではなくて、それなりのものを用意します。


三つ目は、「一貫性の法則」です。
これはローボールテクニックともいいます。
人は、一度イエスと言ってしまうとそのあとにノーと言いづらくなります。
例えば、最初に「明日セミナーに参加してほしいんだけど」といいイエスの答えをもらった後で、「そのセミナーは朝6時からなんだけど大丈夫だよね。」というとイエスと答える確率が高くなるわけです。
最初から「明日の朝6時のセミナーに参加してほしい」と言われた時の数倍、イエスの確立が高くなります。
あえてはじめは、イエスと答えやすい。やさしい要求をする。
そのあとで本題の要求をするとういテクニックです。
実際の現場では、まずやさしい要求として
「今回、隣の土地を測量することになりました。ご挨拶させていただいてよろしいですか。」
「測量をするのに、敷地の中に入らせていただいてよろしいですか。」
「土地の境界を確認するのに見ていただきたいのですが、よろしいですか。」
「こちらの境界でよろしければ、コンクリート杭を設置させていただきたい。」
そして本題の要求をします。
「境界確認書に署名と捺印をいただきたいのですが」
「今回、売却するのですが買主さんの希望で、実印を押して、印鑑証明書もお願いします。」

このように細かいイエスを積み上げてから、本題の要求をすると承諾が得やすくなります。


では、実際に、一つ目「同調行動」、二つ目「権威」、三つ目「一貫性の法則」を使って、立会時にどのように話すか実際にやってみましょう。

Aさんが土地を売却することになり、私どもが測量をすることになりました。
近隣の皆様に境界線の確認をお願いしています。(同調行動)
お時間はよろしいでしょうか。(一貫性の法則)

BさんとAさんの境界線については、こちらのブロック塀の中心です。

法務局に図面がありまして、その図面の寸法からも、ブロック塀の中心であることが判ります。(権威)
すでにお隣の○○様もこちらの境界で確認をされています。(同調行動)

Bさんに今回確認が出来ましたら、確認した位置に境界標を設置します。
境界が見てわかるようになります。
また、測量が終わった後は、登記をしますので、図面が永久に法務局に保管されますので、より安心です。(権威)

境界について、よろしければ、こちらに署名と捺印をお願いします。



最初は、違和感があるかもしれませんが、数が多くなると無意識で行えるようになります。
ぜひお試しください。


2019.07.20 Sat l 境界問題 l コメント (0) トラックバック (0) l top