FC2ブログ
resize0329.jpg
左の図は、土地の利用状況です。AさんとBさんの土地は塀などで区画されていて、土地を利用するには何ら支障のない状況です。
右の図は、この土地が登記されている状況です。AさんとBさんの土地は地番が5番という大きな土地をそれぞれ共有で1/2づつ所有していて、さらにBさんの共有持分にはC銀行の抵当権が設定されています。
このままでは、銀行の担保評価は低いし、売りたいときに不動産が売れないなどのデメリットがあります。

このような状況は、区画整理地内の分譲地や遺産分割をした土地に多く見られます。
この状況を是正するには、土地の分筆登記をして、権利関係を整理して、それぞれの土地を単独所有にする必要があります。
resize0330.jpg
まずは、左の図のようにAさんとBさんの持分割合や占有(利用)状況に合わせて土地の分筆登記をします。
これで5番1と5番2という二つの土地が出来ます。
ただし、これだけでは、まだ是正は出来ません。
右の図のように、
5番1は
B⇒Aへの共有持分の移転登記
抵当権の抹消登記
5番2は
A⇒Bへの共有持分の移転登記
抵当権の変更登記
これらの登記が完了すると下の図のようにそれぞれ単独所有の土地が完成します。

resize0331.jpg
関連記事
共有物分割登記のすすめ
相続で共有ではだめですよ
スポンサーサイト



2010.12.16 Thu l 表示登記の実務(土地) l コメント (0) トラックバック (0) l top
塀や生垣、擁壁、側溝などがある場合にその構造物が隣地との境界であると推認される場合があります。
構造物は、境界を判断する一つの要素である物証になる得るということです。

resize0325.jpg

左の図のように、ブロック塀の中心を境界線にして塀が施工されることがあります。
この場合は、当然に塀の中心が境界であり、ブロック塀は隣地所有者との共有物であると推認できます。
塀は共有物なので、老朽化しても勝手に取壊したりすることは出来ません。塀を建替える場合はお隣との話し合いが必要になります。

隣地との境界は、塀の中心とは限りません。
中央の図のように塀の端を境界としていることもよくあります。
この場合は、塀は個人所有ということになりますので、単独の判断で塀を建替えることが出来ます。
また、図のように隣地との高低差がある場合には、高いほうの土地所有者が塀を施工するのが一般的です。

また、右の図のように境界から数cm離して塀を施工する場合もあります。
これは、塀を施工するときに多少の誤差があったり、老朽化して傾いても、塀が隣地に越境しないように考慮したものです。
2010.12.08 Wed l 境界問題 l コメント (0) トラックバック (0) l top
抵当権が設定されている建物を取壊しました。
その場合に抵当権者の承諾なしで建物の滅失登記は出来ますか?

はい。出来ます。

建物の滅失登記は、建物の取壊や倒壊、消失など場合に、法務局に報告する「報告的登記」と言われています。
その建物に第三者の権利があったとしても、建物が取壊されたということが事実である以上、法務局は滅失の登記の申請があれば登記を実行します。

ただし、抵当権者の承諾書がある場合は、滅失登記に承諾書を添付するのがベストと言えます。法律で定められた添付書面ではないので承諾書の添付がなくても登記は実行されます。

また、滅失登記ができるという事と抵当権者と建物の所有者の問題はまったく別の問題です。
抵当権を設定した建物について返済もされないまま承諾なしに取壊せば、もちろん重大な契約違反になると思います。

2010.12.06 Mon l 表示登記の実務(建物) l コメント (0) トラックバック (0) l top